私が働いている東京の学校では、私はお気に入りである共産主義の赤い星を身につけるのを許されてはいない。なぜなら……ふむ……共産主義は(まぬけどもの頭の中では)最悪の……つまり……大量虐殺と結びつけられているからだ。スターリン、ポル・ポト、日本のネメシス(復讐の女神)である北朝鮮。
共産主義が話題に上がると、日本人でも西洋人でも大体の人は身をすくめる。例え彼らが黙りこまなかったとしても口から出ることといったら馬鹿げたことばかりだ。頼むから、知らないことには口出しするな!黙って耳をかせ。共産主義は美しい!
私は日本に21年間暮らしており、過去20年にわたりフランス語と英語を教えてきた。たくさんの人たちに会った。本当にたくさんの!もちろん大多数は日本人だが、それだけではない。G8だとか、他の資本主義諸国の人間もこれに含めよう。
私が会ってきた人たちのほとんどは、今日我々が持っている権利(労働権、有給休暇、傷病休暇(私はいまだにこれがない)、普通選挙権……)と自由(言論の自由、出版の自由、集会の自由……)は空から急に降ってわいた物だと考えている。あるいは、資本主義国家がこれらの権利と自由を我々に与えたもうたと考えている。ある朝会社の上司がベッドから起きだし、突然心をさっぱり入れかえて我々労働者によりよい労働環境や昇級や様々な手当てを与えるよう決心したと考えている者もいる。そしてここ日本では、寄生虫野郎の天皇がそれに関係あるなんて考えている人すらいるかもしれない。
これが私がこれまでに会った人たちのほとんどが考えてることだ。あるいは往々にして彼らはショッピングだとかクソみたいな遊園地に行くのでお忙しく、考えることすらしない。
正直に言って、私はこんなことを喉を嗄らして叫びつつけてきたものだからもうくたくたなのだ。だから今回は紙の上に書いてみる。喉の治療にもいいだろう。
さて、全ての感謝の心を持たない諸君。君たちが自分がその一人だとわかるくらいの脳みそは持っていることを願うが、君たち無関心な馬鹿どもはいったいこれらの権利や自由がどこから来たと思うんだ?いや真面目な話。ハリー・ポッターからのプレゼントか?よし、教えてやろう。世界の大部分(残念ながら全世界ではない)で公正に享受されている上記の美しき権利や自由とは、そのために血を流した――そして今でも血は流され続けている――数えきれない名もなき人々によって主に19世紀から20世紀に勝ち取られたものなのだ。彼らは休むことなく闘い、飢え、寒さ、牢獄、打擲、拷問、流浪、資本主義国家による迫害に勇敢にも立ち向かっていったのだ……彼らの多くはこれらの(我々の)権利と自由を得るために命を落とした。彼らは、彼ら自身、我々全ての人々、そして我々の子供たちがよりよい生活、すばらしい人生を送れるように闘ったのだ。
さあ活目せよ風船頭ども。このようにして闘った人々のほとんどは共産主義者や無政府主義者だったのだ!彼らが勝ち取り、感謝のかけらものない諸君が今日享受する権利とは、そのほとんどが1848年に出版された「共産党宣言」の中でカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスが要求したものなのだ。そうだ!それは共産主義者の発明品だ!共産主義者の要求!共産主義!美しき発明!美しき現実!
諸君、無関心で感謝を知らない者たちよ。君たちが聞きたくなくても私の知ったことではない。我々は、我々全員は「共産党宣言」の中に暮らしているのだ!これは歴史的事実だ!単なる私の意見ではない!調べてみろ!Facebookにだって書いてある!
だから今後はなまけもので無関心な無知無学者の諸君が、美しい言葉である共産主義(あるいは無政府主義)を聞いて顔をしかめたりくだらないクソを吐きだす前に、諸君は社会的快適さのために「共産党宣言」、共産主義者や無政府主義者に借りがあることを思い出すがいい!諸君らは人民の闘争に対し借りがあるのだ!これを心にとどめ、その5トンもある腰を上げて行動を起こせ!少なくとも、君たちのいい生活のために命を落とした全ての闘士たちに感謝の念を抱くことだ!権利や自由を守り、いまだこれらを持ちえぬ幾千万もの人々にまで行きわたるよう立ちあがれ!最低でも自分の子供たちのために!
「我々が本当に何者であるかを示すのは我々の選択である。我々の能力など二の次だ」 アルバス・ダンブルドア
J・K・ローリング、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」1999年
Brkic Sulejman
2012年3月28日
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